2月7日
南極条約調印の1週間後、公国軍は地球侵攻作戦を開始した
ムサイ級軽巡から離脱したHRSL(降下用カプセル)が
北米、ヨーロッパ、アフリカ、東アジアなど
世界各地の主要都市、連邦軍基地に降下した
カプセルから出現したのは、ルウム戦役で活躍した「モビルスーツ」だった
条約によって核は使用出来なかったが、ミノフスキー粒子の大量散布により
連邦軍のレーダーシステムは壊滅し
通信もままならない状況下で連邦の迎撃も
個別に潰されていった
モビルスーツは移動力こそ低かったが
その攻撃力と防衛力は連邦軍の在来兵器を凌駕した
このモビルスーツを主軸とした第1次降下部隊の活躍により
2月18日には地球攻撃軍の本体である第2次降下部隊が難なく降り立つ事が出来た
第2次降下部隊は、ガウ攻撃空母を主力とする航空部隊、
Uコン級潜水艦を主力とする海洋部隊、
ダブデ陸戦艇、マゼラ・アタック型戦車を主力とした陸上部隊を地球に降ろした
2月から3月の間に公国軍は、
全大陸の3分の2を勢力下に治めた
しかし、この早急な侵攻作戦によって公国軍の消耗も著しく
伸びきった補給路を維持するのもやっとであった
ここにおいて戦局は膠着状態となる
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