YMS-09D DOM (PRINCIPALITY OF ZEON)
写真は、北アフリカ戦線 戦場へ向かう「ドム トロピカルテストタイプ」の小隊
撮影された日時はU.C.0079 12月16日、
地球上での公国軍の占領地域が徐々に押し戻されていた時期である
ドムは、従来のモビルスーツで大きな問題になっていた地上移動能力を、
大出力の熱核ジェットエンジン(液体水素併用のハイブリッド、熱核ジェット・ロケット複合エンジン)により、
大幅に改善された機体である
高温・高圧の圧縮された空気を脚部のホバーユニットへ送り込むことで、地表との摩擦を相殺し、機体を浮上、
そして背部、頭部後方、脚部後方などに設けられたスラスターで推進力を得る
結果、既存の地上戦用モビルスーツでは実現し得なかった機動力を確保するに至った
また、ドム系のモビルスーツは、このような機体特性から、
まるでローラースケートをするような挙動をしたということである
移動速度も、平坦地においては、最大400km/hにも及ぶということであり、
特に戦闘車両が使いにくい環境、例えば砂漠や湿地帯などでも、この特性は非常に有効に働き、
地上で戦う公国軍パイロット達の信頼を集めた
映像のYMS-09D ドム トロピカルテストタイプは、
北アフリカや中東を中心に配備がされていたもので、
既存のMS-09 ドムを元に、幾つかの装備交換で熱帯戦用に対応したものである
実際、この装備状態で戦地で活躍したものは、
確認されているだけで、北アフリカ戦線を中心に20機程がある
ノーマルのドムからの主な改修点は、
通信機器の強化、放熱対策、背部推進装置の防塵対策、熱対策などである
このYMS-09Dは、後の熱帯戦専用のドムともいえる
「ドム トローペン」開発のためのテストベッドとしても有名である
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