RGM79 GM (THE EARTH FEDERATION FORCE)
UC0080 9月
撮影場所は、日本の房総半島山間部
私が所用で故郷へ向かう途中に撮影した一枚だ
戦中いかに恐れられていた機動兵器であろうと、田舎の少年にとってみれば
その強さ、大きさは間違いなく憧れの対象だろう
GMのパイロットも慣れたもので、少年に手をあげて挨拶している
GMが山陰に隠れてしまうまで少年はその場を動かず眺め続けていた
この先の太平洋沿いの町勝浦には、陸軍の駐屯基地「地球連邦陸軍第七機動中隊 勝浦基地」がある
写真の初期型のGMは、その所属機である
部隊名はバッドチキン
強いのか弱いのか、ちょっと考えさせられるネーミングだが
戦史によると元々彼ら部隊は、戦中北アフリカの最前線に配備されており、
その激戦を生き抜いてきた猛者達であるということだ
それら猛者も、今ではこのような僻地に治安維持の名目で配備されているとは・・・、
いやはや、時代もよくぞここまで変わってくれたものだ
私は今、この平和をしみじみと実感している
それは地球圏の誰もが皆そうであろう
今日現在もまだ幾つかの地域で、公国軍残党が散発的に抵抗を続けていると聞くが、もう私達には戦争はいらない
あのような地獄絵のごとき時代に戻ることは2度とあるまい
鉄の巨人が、少年達の憧れのためだけに、過去の歴史の教材となることを、
そして彼ら猛者達が、いつまでも眠れる獅子であり続けられることを
私は、切に願う
写真許可:地球連邦陸軍 広報室
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